2018年4月20日、東京工業大学(大岡山キャンパス)で開催された、第8回 社会情報流通基盤研究センター・シンポジウム~公的個人認証サービスが作る新しい社会~(http://asist.ssr.titech.ac.jp/?p=1815)において、講演会場前のホールにブースを設けて、平成29年度に開発を行なったスマート医療端末機器の展示と実演を行いました。また、シンポジウムのプログラム中でも時間を頂き、展示するスマート医療端末の概要紹介を行いました。
デモンストレーションは試作開発したスマート医療端末を用いて、模擬のマイナンバーカードを使って医療保険資格確認を行うというもので、システム状況により資格確認サービス機関に即座にネットワーク接続ができないときや、通信処理に時間を要するようなオフライン状況下でも、再診時の患者本人の資格認証を可能にしたものです。まず、スマート医療端末でマイナンバーカードのJPKIアプリケーションにアクセスし、PINなしの利用者証明用電子証明書を使って本人認証をし、次にスマート医療端末内に保存されている前回の保険資格情報を用いて保険資格を確認します。保存情報が最新のものかは、適時オンラインで資格確認サービス機関に問い合わせ確認するようにします。また本人認証に際に、スマート医療端末内で処理された認証データに情報を付加して受診記録情報を生成し、模擬の受診履歴管理サーバに登録するところまでを実演しました。
今回のデモンストレーションでは、大学・官公庁・企業等の多くの方にご来場頂き、実際に試作機を使ったデモンストレーションで体験頂くことで、スマート医療端末の開発成果をご説明する機会が得られ、また多くの貴重なご意見を頂くことができました。このような有意義な機会をご提供頂いた、東京工業大学の皆さまに心より御礼申し上げます。
【図1】デモ画面 資格確認用スマート医療端末の特徴 (拡大画面)
【図6】展示説明の全体像(東工大 大岡山キャンパス西9号館デジタル多目的ホール)(写真1)
【図7・8】多くの方に医療用スマート端末を見て、触れていただきました。 (写真2・3)