■ 地域経済活性化のためのIT産業支援
Ⅰ 地域情報化
・IT利活用による地域情報化に関する調査、研究事業
(ニューメディア開発協会 自主事業)
1.事業の目的 ~IT利活用による地域情報化に関する調査・研究~
(1)地域の情報通信基盤を活用し、自治体や地域の商工業団体、企業等が情報技術を利活用し、地域の課題・問題点 を解決するための地域情報システムの調査・研究事業
(2)IT利活用の促進と地域の住民・企業・行政との協働・連携による地域活性化活動や公共的サービス提供に資する情報システムの調査・研究事業
2.事業概要と成果
27年度調査・研究事業として、地域情報化についての先進事例として下記の2件の視察を実施し、情報化に関する 特徴的な取り組み・施策についての分析を行った。
① 新潟県長岡地区視察 錦鯉の流通過程における「認証技術による固体識別」によって、クラウドと組み合わせたトレーサビリティの仕組みを検証。
② 宮城県内視察 東日本大震災において壊滅的打撃を受けたイチゴ生産者が、ITを活用した農業生産工場を立ち上げ、農業生産法人「GRA」を立ち上げた。その経営理念を含めた仕組みを検証。
長岡市から委託をされている錦鯉の固体認証の実証実験の状況について検証した。固体認証技術を応用して錦鯉の固体識別を行いたいという長岡市のニーズに対する実証実験。運用面では課題が残されているが、地域の活性化に向けたIT活用の好事例であった。 |
センサーと情報システムの組み合わせによるITとイチゴ農法における匠の技の巧みな連携による事業立ち上げと運用について検証した。 また、イチゴを原料としたワイン等のサービス展開が進んでおり、新たなビジネスモデルの創出という面においても学ぶべき点は多い。 |