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地域情報化部会 活動内容

■ 平成25年度

地域情報化部会 平成25年度岩手地区視察報告
(一財)ニューメディア開発協会
         地域情報化部会事務局

 一般財団法人ニューメディア開発協会地域情報化部会では平成26年2月6日(木)~7日(金)に岩手県遠野市におけるICT利活用の状況及び、沿岸部での東日本大震災からの復興への取組み状況の視察を実施しました。

(1)遠野市

 遠野市は、民話の里として知られており東京23区よりも広い地域に約3万の人口を有しています。
今回は、3人に1人が高齢者である同市で、高齢者を元気にするために平成20年度から取組んでいる「遠野型健康増進ネットワーク事業」でのICT利活用状況を集会所での健康計測現場の視察を含めご説明いただきました。

 本事業では、歩数/血圧/脈拍等のデータを蓄積し見える化することにより健康への関心を高めるとともに、テレビ電話を活用した医師による健康相談、コメディカルによる巡回により、健康増進につなげて行く取組みをしました。現在500名が利用し、健康づくりの効果も出てきており、今後ともICTネットワークでつなぐ健康長寿のまちづくりに取組んでいくとのことでした。

 健康増進に繋がる運用体制をしっかりと築き利用者を増やしながら確実に効果を出してきている本事業は、他の地域でも今後普及することが期待できます。

(2)遠野まごころネット

 遠野まごころネットは、東日本大震災直後、岩手県沿岸部の被災者支援のために結成されたボランティア団体で(現在はNPO法人)、現在までの活動状況についてご説明いただきました。

 当初は、支援物資の受付、ボランティアの受入を行い、瓦礫処理を中心にピーク時には1日600名のボランティアが活動していたとのことでした。現在もボランティアの方々が事務所内の宿泊施設を拠点に厳寒の中で活動されていました。新たな活動としては、被災地の方々の就労支援のための研修や、事業を軌道に乗せるための販路の開拓などの事業マッチングにも取組んでおられ、復興に向けて着実な歩みを続けているとのことでした。

(3)岩手県沿岸部

 釜石市と陸前高田市を中心に津波被害のあった地域を、地元のボランティアガイドの方々の復興への熱い想いを伺いながら、視察しました。

 東日本大震災から3年余りが経過し、復興が進み新たな活動が感じられる場所もありましたが、一方で失われた町並み、建ち並ぶ仮設住宅、瓦礫処理作業を見ると復興の過酷さを実感しました。

以上

写真  陸前高田市 奇跡の一本松周辺