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地域情報化部会 活動内容

■ 平成23年度

地域情報化部会 平成23年度北陸地域視察報告
(一財)ニューメディア開発協会
地域情報化部会事務局

 ニューメディア開発協会地域情報化部会では平成24年1月26日(木)~27日(金)に北陸地域におけるITを利活用した地域活性化、情報化先進地域の視察を実施し、富山県南砺市役所、石川県七尾市役所および石川県庁を訪問しました。当日はそれぞれの取組についてご説明頂くとともに、意見交換を行いました。

(1)南砺市役所

 南砺市は、平成16年度に4町4村が合併して誕生しました。集落が分散しているため、庁舎毎に各担当業務が違うことが特徴です。(今回訪問した情報政策課は福野庁舎にあります。)

 今回は、平成19年度から3ヵ年事業として実施した「地域ICT利活用モデル構築事業」を中心に情報化の取組についてご説明頂きました。

 この事業は、新しいテレビ会議システムの構築とその利活用を促進する事で起こる産業振興と地域活性化に取り組んだものです。多機能なテレビ会議システム等の対面型情報通信手段を活用することにより、直接対面によるコミュニケーションを代替することが可能となり、企業や事業所間等の濃密な連携ネットワークの形成が実現され、地域産業の活性化と若者が定住する環境の基盤づくりが図られました。

 また現在は、高齢者世帯に対して情報提供を行う為のCATV網を活用した“そくさいネット「ふれiTV」システム”用の端末導入の促進、ホワイトスペース特区事業として五箇山、城端、利賀地区での観光情報提供に取組んでいます。

(2)七尾市役所

 七尾市では、「地域イントラネット整備事業」、「御祓川ふるさとの川整備事業」についてご説明頂きました。

 「地域イントラネット整備事業」は、合併前(平成16年度に1市3町が合併)に自治体毎に情報インフラが異なっていたため、CATVによる全域整備の方針を決定し、地域イントラネットによる情報基盤整備を計画実施したものです。現在でも市でCATVの運営を行い40本/月の番組制作を行い継続的な情報提供を行っています。

 また、「御祓川ふるさとの川整備事業」は、「歴史と祭り、新たな街並みを活かす川づくり」をテーマに、河川を整備し、整備後の河川と町並み(景観)との融合を図り、民間企業のソーシャルビジネスによる街づくりを誘発し地域活性化に結びつけている事業です。

(3)石川県庁

 石川県は、e-Japan戦略と連動し、平成18年度に作成した「いしかわIT推進プラン」に基づきIT利活用の推進、情報システムの調達・管理の最適化、情報通信基盤の地域間格差の解消を重点的に推進しており、その概要をご説明頂きました。

 さらに現在庁内で推進している「ソフトウェア資産管理について」のご説明を頂きました。この資産管理は、ソフトウェアの不適正使用を防止するために平成21年6月より規程を制定、平成23年3月からは、情報資産管理システムを導入し、庁内のソフトウェアのライセンス管理を徹底しているものです。この管理システムは、石川県独自の方式ですが、オープンソースとして公開しておりソフトウェア著作権保護団体からも高い評価を得て他団体からの問合せ、セミナーでの講演が続いているそうです。

以上

写真1 南砺市役所福野庁舎

写真2 石川県庁より金沢市内を展望