このたび、一般財団法人機械システム振興協会より2020年度「シニア就労事業者支援に関する戦略策定事業」を受託し、7月16日に第1回戦略策定委員会を開催しました。
少子高齢化の急速な進展による生産年齢人口の減少は、わが国の経済基盤に深刻な影響を与えていますが、一方で、健康寿命が延び、豊富な就業経験を持つ元気な高齢者が増加しています。こうしたシニア人材の就労を促進することは、我が国経済の活性化に役立つのみならず、シニア人材の生きがいにも役立ちます。
令和元年度においては、シニア就労のマッチング機関に情報システムを導入することで、マッチング業務を効率化する戦略を検討しました。しかし、この過程で、マッチング促進のためには、情報システムの導入だけではなく、次のような課題があることが明らかになりました。
① マッチング業務における情報システムとメディア活用法
② シニア人材の情報リテラシーギャップの解消
③ マッチング機関におけるマネジメント
④ 仕事を依頼する求人側の仕事の切り出し方
令和2年度は、これらの課題を検討し、シニア人材の就労促進のための戦略を策定します。
◇ 昨年度事業の経験を活かし、マッチング業務の中での様々な情報システムやメディアの組み合わせ方や情報リテラシーギャップ解消策を検討します。
◇ ホワイトカラーOB向けの仕事のマッチング、チームによる就業を円滑に行うための方策、都市と地方のマッチングなどの課題に対して、マッチング機関のマネジメントのあり方や仕事を依頼するユーザー側の仕事の切り出し方を検討します。
◇ シニアIT人材を地方公共団体の業務に活用することを想定して、マッチングのフィールドテストを行います。