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直近事業

■ IT利活用に関わる基盤の構築

  Ⅰ 情報セキュリティ関連

    ・指紋センサーによる個人認証の新たなニーズに関する戦略・策定

(平成28年度 一般財団機械システム振興協会 委託事業)

 前年度は、小型で低コストであるといった指紋センサーの特徴と機能を活かした指紋による個人認証の新たな応用分野の開拓を目指して、有望な用途モデルの選定と利用者の求めるセキュリティの在り方や利用者特定機能の応用等を分析し、指紋認証装置・システムの有効性を具体的事例で示すことができました。

 これらは今後ビジネス・モデルとして発展できるものと考えられます。

 今年度は、指紋による個人認証の対象や機能、技術的・社会的要因といった個人認証に係る要素と環境を再検討し、指紋センサーによる個人認証を核とする新たな機械・社会システムが有効に機能するサービスにどのようなものがあるかを明らかにし、戦略を策定することとしました。

 なお、テーマの主旨が変わることにともない、本テーマの分類を、昨年度の①”異分野展開に関するもの”から②”再構築に関するもの”に変更しました。

【事業の概要】

①生体認証における共通認識の構築

 前年度成果である新たな用途のアイデア等を再整理する前提として、指紋認証における機能、性能、課題等の特徴を明確にし、議論する上での共通認識を構築します。

②分類特性の検討及び評価

 前年度の成果で新たな用途として候補に挙がったアイデアを、個人のメリットの観点から再度分類しなおします。

③個人認証の役割の整理

 指紋認証に適した機械・社会システムとしての観点からモデルの整理と個人認証の果たす機能・効果等を整理し、個人認証の役割を示します。

④モデル別の指針検討

 本年度の事業から得られた知見をもとに応用モデル別に指紋認証におけるメリット・デメリットや注意事項を整理して、応用システムを構築するうえで役に立つ指針としてまとめます。